【完】君の隣で愛を捧ぐ①

実際、心臓バクバクしてヤバい。


「…あの時、おんなじ言葉を口にするなんて思わなかったよ……」

「俺も」


あの時俺は死ぬほど嬉しかった。

だって好きな奴とおんなじ事を考えてるなんて思ってなかったからな。


「長谷くん。誰かとメールしてたよね?…あれって……」


その先が気になったが長谷川が唇を噛みしめて言葉を詰まらせている事に気付いたからなにも言えなかった。

でも好きな奴に誤解されるのはキツいからハッキリした口調で言ったんだ。


「…あのメールの相手は…姉貴だ」