【完】君の隣で愛を捧ぐ①

そこに立っていたのは…―俺と同じようにビックリしている、長谷川だった。


「…ここに人がいるなんて思わなかったよ。いつも長谷くんはここにいるの…?」


どうやら長谷川はよくここに来ているみたいだった。

俺は一度もここにいる長谷川を見たことないから多分入れ違いかすれ違いだったんだろう。

あんまり顔を見ない俺はそんな感じがした。


「…ここにいると落ち着くんだよ。教室では色々言われるからな」


苦笑いをすると長谷川は悲しそうな顔をした。


「わたしも落ち着く……。また…ここに来ていいかなぁ?」


俺に質問してくる長谷川に爆笑しながらも頷く。