――――・・ハッ・・・


なにを考えているの・・・?

最低じゃん、わたし・・・。

こんな醜いわたしを真子ちゃんに見せたくない・・・っ!!

いつの間にか莉乃の頬に涙が伝った。

・・・・ごめんね、真子ちゃん。

少しだけ整理する時間を頂戴・・・?

莉乃は逃げ出した。

いつの間にか外は雨が降り出し莉乃はその中を走った。

髪が濡れてるなんて知らない。

靴や服、鞄が濡れても今は逃げ出したい。

泣きたいの。


「 ・・・・・・・・・―――――莉乃っ! 」


遠くで真子ちゃんが呼んでいる事なんて・・・莉乃の耳には届かない。