俺はいてもたっても居られず長谷川に訪ねてみた。


「 なんかあったのか？ 」

「 ････なんでもないよ？ 疲れてるだけなの 」


声がとても弱々しく本当に疲れているようだった。

その時長谷川のポケットから携帯がなる。


――――･･ブーブー･･･


机に顔を伏せていたのを起きあがらせてポケットに手を突っ込む長谷川。

その様子を俺、真子、真琴、南、祐一で見ていた。

携帯を確認をすると長谷川は立ち上がり、一息つきさっき置いたカバンを持って教室を出ようとする。


「 え？ 莉乃帰っちゃうの？ 」

「 うん･･･。呼ばれてて･･･。校門の前で車で待ってるって言われてて。遅れるからバイバイっ！ 」