レオナルドはふわりと微笑み、流麗な所作で頭を下げるとエミリーの手を取った。
「・・・お会いできた喜びで、つい我を忘れてしまいました。ご挨拶が後になり申し訳ありません――――御機嫌麗しゅうございます。あなたは相変わらずお美しい」
恭しく掲げて手の甲にキスを落とす。
「御機嫌よう。レオナルドさんも、お元気そうでなによりです」
王家の挨拶にエミリーも王子妃らしく対応する。
エミリーの小さな手。
本来なら挨拶のあとすぐに放すのだが、レオは、そのまま大きな掌の中にきゅっと収めてしまい、ぐいっと引張る。
―――・・・私以外の男には・・・―――
「レオナルドさん?あの・・・」
「ちょっと、アンタ、なに気安く手を握ってるんだいっ。挨拶が終わったならすぐに放しなよ。王子妃様が困ってるだろ」
エミリーの後ろにいたサリーがずいっと横に進み、レオを睨んだ。
急に視界に入ったサリーに対し、不機嫌そうに眉を寄せながら一瞥すると、レオは名残惜しげに手を放した。
「・・・喫茶の店主じゃないか。何故ここにいるんだ?」
「私は王子妃様の友人だよ。アンタこそ誰だい」
「私はルーベンの王子、レオナルドだ。知らないと思うが、犯人を捕まえたのは私だぞ。手ぐらい、少しの間握ってても構わないだろう」
―――・・・もっと、警戒心を持たねばな・・・―――
「・・・レオナルドさんが助けてくださったの?ごめんなさい、わたし知らなくて・・・。ありがとうございます」
「いや、どう致しまして。あなたの身に何かあれば、私は何を置いてもすぐに駆け付ける。困ったことがあったらいつでも言ってくれ。私は、何でもするよ」
掌で胸を軽く叩きエミリーを見つめる。
輝くグリーンの瞳は、妙に、熱い。
「レオナルドさん、ありがとうございます。とても心強いわ。でも、ルーベンからは遠いでしょう?王子様なんですもの、お仕事も忙しいでしょうし、無理しないでください」
「いや、遠いとか、公務のことなど、そんなことはいいんだ。――――エミリー、私は―――――っ」
「・・・お会いできた喜びで、つい我を忘れてしまいました。ご挨拶が後になり申し訳ありません――――御機嫌麗しゅうございます。あなたは相変わらずお美しい」
恭しく掲げて手の甲にキスを落とす。
「御機嫌よう。レオナルドさんも、お元気そうでなによりです」
王家の挨拶にエミリーも王子妃らしく対応する。
エミリーの小さな手。
本来なら挨拶のあとすぐに放すのだが、レオは、そのまま大きな掌の中にきゅっと収めてしまい、ぐいっと引張る。
―――・・・私以外の男には・・・―――
「レオナルドさん?あの・・・」
「ちょっと、アンタ、なに気安く手を握ってるんだいっ。挨拶が終わったならすぐに放しなよ。王子妃様が困ってるだろ」
エミリーの後ろにいたサリーがずいっと横に進み、レオを睨んだ。
急に視界に入ったサリーに対し、不機嫌そうに眉を寄せながら一瞥すると、レオは名残惜しげに手を放した。
「・・・喫茶の店主じゃないか。何故ここにいるんだ?」
「私は王子妃様の友人だよ。アンタこそ誰だい」
「私はルーベンの王子、レオナルドだ。知らないと思うが、犯人を捕まえたのは私だぞ。手ぐらい、少しの間握ってても構わないだろう」
―――・・・もっと、警戒心を持たねばな・・・―――
「・・・レオナルドさんが助けてくださったの?ごめんなさい、わたし知らなくて・・・。ありがとうございます」
「いや、どう致しまして。あなたの身に何かあれば、私は何を置いてもすぐに駆け付ける。困ったことがあったらいつでも言ってくれ。私は、何でもするよ」
掌で胸を軽く叩きエミリーを見つめる。
輝くグリーンの瞳は、妙に、熱い。
「レオナルドさん、ありがとうございます。とても心強いわ。でも、ルーベンからは遠いでしょう?王子様なんですもの、お仕事も忙しいでしょうし、無理しないでください」
「いや、遠いとか、公務のことなど、そんなことはいいんだ。――――エミリー、私は―――――っ」


