私が好きなの?




「お前が可愛くなっていくのを見て、傷が無かったら彼氏がいたのかな?とか。


夏でも長袖着てるから、男子に避けられてるんじゃないかな?とかさ」



「はぁ...」



「それで結論、こうなるわけ。

お前に傷があって良かったなぁ...って」




私に傷があって良かった?




「私も、傷があるから...一緒にいれるのよね?」



「あぁ。
あの日が無きゃ、俺らは幼なじみに閉じ篭って、一生気づくことが無かったんだ」



「私....」




今なら、答えてくれるだろうか。


私の愛をちゃんと返してくれるだろうか。



やっぱり、見返りは欲しい。


大人しく、彼の結婚式を見届けるとか、私には出来なさそう。




「好き、
もう一回、婚.....」




彼の人差し指が、私の唇に触れる。



キスするよりもドキドキする。




「俺に言わせて」



「....うん」