もし、たった一言が変えてしまったなら……

私にも責任がある。




「レスキュー隊員、お願いだから辞めて」



「なんでそんなこと、お前に決められなきゃならないんだよ!」



「危ないこと、して欲しくないの!」



「俺は、お前の……」




私の……何?




そして、すぐさま頭によぎった。

『私のせい』だと。




「もう、今日は帰って……………。

顔、見たくない」



「なぁ、なんか」


「帰ってよ!!!!!!!」




彼の言葉を遮って、そう叫ぶ。



彼は黙りこくると、ベランダを伝って、帰って行った。




「うッ………ヴ……」




どんなに我慢しても、涙は出てくるワケで。



ずっと苦しめていたことに気がつかなかった私も惨めになってきた。



ごめんなさい。

ずっと、ずっと苦しめて



「ごめんね」