そのころ。

王子は―――キトは機嫌があまりよくは
ございませんでした。というか・・・
すねておりました。

「なんでだよーっ!うるせーなー!
 だから興味ないんだって!」

「キ・・キト様。ご辛抱ください。
 これも国の国交のため・・・!!」

「お前な・・・もう『様』つけンの
 やめろって言っただろ。好きで王子に
 なったわけじゃねーんだって。
 国交なんか知るかよ」

「そうおっしゃらず・・・。」