その姿はまさにあの____。


「「王子様!?」」

リヨンとカブユは声を思わず上げ、
驚きを隠せない様子でたじろきました。

「ど、どうしよう、カブ、あ、う、
 お、おおおおお、王子が…」

「おお、お、落ち着くんだ姫、
 とにかく助けないと…っ」

「お、おうっ!」

リヨン姫は、その細く白い
真珠のような腕に王子を抱いて
海面へと泳ぎました。