「王子の船かな?」
リヨンが申します。

「んなわけないでしょっ!王子があんな船に
のっていることなんて今まで一度も
なかったでしょうが、しかも一人よ?」

そこには1人、【少年】が乗って
いるようでございます。

カブユは失笑してもう一度船を見ました。


「あら」



「どうしたの、カブ?」




「あの子海に落ちたわ」