レシピ本はこの物置から
城下へ抜けれる道があるように書いてある。
本は部屋を詳しく書いてあるわけではないから
絶対。というわけではないが、
地図を見る限りここから繋がっているようにしか思えない。
しかしここは三階。
階段があるとも思えない。
隠し扉があるかもしれないので
陳列された物をどかしてみた。
だが、とくに変わった事はなく、
絨毯や箪笥をどかしても下から扉が出現することはなかった。
次に蜘蛛の巣に覆われた粗大ごみたちを
壁いっぱいに並べ部屋をくまなく探したがやはり怪しい所は一つもない。
粗大ごみが寄せられた壁の向かいの壁は
本棚であったが、
きっちり並べられた書籍の中に
一部空間が空いてる事に気がついた。
本を一冊取り出したかのような空間で
本棚の1番上の棚だった。
1番上の棚は天井すれすれで
ここの本に手を出すには何か台がないと
大人の男性でも届かないであろう。
私は粗大ごみの中から椅子を引っ張り出して
椅子を重ね合わせ1番上の棚と目線が同じになるところまでやってきた。
私は本棚を見上げ驚いた。

