物置には鍵がかかっていたが
難なく鍵を外し中に入った。
電気をつけると、
絵画や銅像など沢山あって中には
ヴァイキング時代の物とも思える
王冠など財宝なのかゴミなのか
なんとも言えない物が沢山あった。
こちらもまた蜘蛛の巣に覆われていた。

広さはそれほどなく、
きちんと整理されている。
その中に一冊の真っ赤な本を見つけたが
この本に違和感を感じた。

この本だけが蜘蛛の巣や埃をかぶらず
真っ赤に輝いている。埃まみれの
棚の上に置かれたその本を持ち上げると
本の下は違和感なく均一に埃を被っている。
つまり、誰かが最近この本をここに置いたということ。

本の名前はMiracle Recip

料理本?


私は本を開いて驚いた。
この本はレシピ本ではなく
我が城の地図が書いてあった。

水道管がどう通っているか
トイレの場所
書斎、キッチン


そして私は初めて知ったんだ、
地下室があること。
城下への抜け道があること。
そして禁断の部屋が存在すること。

見取り図は事細かに書かれている。

そしてその他に何で出来ているかや
いつ建てられたかなど沢山載っていた。

メモ書きがいくつかしてあったが
解読できないくらいの殴り書きだった。