「ふぁ~!!

やっと、終わったー!」




ポンポンと肩を叩かれて




「待ってるよ」




私に小さな声で

伝えた山吹くん





「奈美~


山吹くんと何、話してたの?」




「・・・梓・・・うん・・


ちょっとあって」





「・・・・・?」





何を言ってるのか、分からない


という顔をしている



「あとで、話すね」



私の表情で分かったみたいで


「・・・わかった」



「だからお昼休み、山吹くんと話してくる」



「・・・行ってらっしゃい!」









なんだか分からないけど

梓に背中を押されて


屋上に向かった