「おはよっ!


愛里は、朝から災難だね・・・」




こう、朝の挨拶をしてくれる


私の親友!


水瀬由香(ミナセユカ)


めちゃくちゃ可愛くて

めちゃくちゃモテてるんだけど

本人はド天然だから

全く気づいてない。



付き合ってください、

って言ったら



どこに?



っていう子だから・・・




まぁ、そこが私にとっては可愛いけどね!




「愛里~?


どうしたの?」




「なんでもないよ!」



「そっか?


っていうかさ

女の子も酷いよね」



「何が?」




「愛里にあんなこと言うなんてさ。



やっぱりさガツンって言った方がいいよ!!」




「・・・・・・・」




由香はそう言ってくれてるけど


私が怒る理由がないんだよね。


別に、アイツのこと異性としての好きって
訳でもないし?


ただ隣に居るのは
私自身が、いる。と決めたからであって・・・


強要されていないというか・・・


なんというか・・・・





「・・・・・・愛里が

自分で分かってるんだったら良いよ


自分の好きにしたらいいと思う!」




きっと私の言いたい事が
通じたのだろう


なんせ親友だから!





「うん!




ねぇ、そういえばさぁ

由香って好きな人いないの~?」



「えぇー

いないよ~



今のところは!」






「なにそれ~」






私たちは


瞬とかのことは

忘れて女子ならではの

話題に花を咲かせていた。