あいつがこの学校に来てから私はあいつから目が離せなくなった。
自分でも何であいつの事を見てるのが分かんないくらい、自然とあいつの事が好きになっていた。
そしてある日の事、
先生が席替えを明日の3時間目にするといい始めた。
私はなんとか木村の隣の席になろうと友達から教えてもらったおまじないを明日のために練習してみることにした。
「えーと...。」
「まずはくじをひく手の中指と親指に赤のペンで逆三角形を二つ書いて...」
「この印がついた指でくじを引くと...これでいーのかな?ま、いっか!」
その日はそのまま寝た、
で、運命の席替え当日3時間目。
「これから席替えをしまーす。くじが出来るまで静かに待ってなさーい!」
『今だっ!!』
と私は思った。
昨日の練習したおまじない。
まず、赤のペンで逆三角形を中指と親指に二つ書く...
『よし。これでくじを引けば完璧!!』
「はーい。それではくじを引いてくださーい!」
『来た!』
どんどん皆はくじを引いていく。
『木村は?!どこの席?』
と黒板を見た。
『5番...』
木村の席は5番。
私が引かなければいけない数字は14番。
「じゃあ次は未来さんね!」
と先生の声。
心臓の鼓動が速くなる...
『この印がついた指でくじを引く...!』
手をくじ引きの箱の中に入れてくじを引いた。
恐る恐るくじの結果を見る...
『14番!14番!!』
と心で強く願う。
「あ、14番だ...」
嬉しくて涙が溢れてきた...
むっちゃんがそんな私に声をかけてきた
「どしたー?何で涙目なん?大丈夫かぁー?」
「う、うん。大丈夫!大丈夫!!」
もう心が嬉しさでいっぱいになった。神様ありがとうございます。
「じゃあ席を移動してねー」
と先生の声と同時に皆いっせいに席を移動し始めた。
『木村と隣の席...何て最初に話せばいーのかな?やっぱり「はじめまして?」それとも「よろしく!」?分かんない。何て話せばいーの?』
「よろしくな!」
あっちから話しかけてくれた...
「よ、よろしくねっ!」
そこからあいつとの隣の席の生活が始まった。