建設現場には人だかりができていた。
そして、その中心には…血まみれの人。
「…救急車…!!」
里香が携帯を取り出す。
オレは…何もできない。
手が震えて…
なのに、目を離すことができない。
見捨てられないんだ。
「…そらくん…」
「里香、救急車呼んで!」
「あ、うん」
ただの研修医でも、ただの一般人でも、できることくらいあるはずだ。
自然と駆け寄っていた。
倒れている人は中年男性。
左腕から大量に出血していた。
意識はないらしい。
周りには足場が崩れたような跡。
「…あの、どうされました…?」
「急に足場が崩れて…っ」
5mはありそうだ。
転落?
広がっている血の範囲を見ると、相当な出血量…だと思う。
動脈が触れない。
ショックバイタル…!
止血か?
いや、先に胸骨圧迫…?
「…空くん!手伝うよ!」
そして、その中心には…血まみれの人。
「…救急車…!!」
里香が携帯を取り出す。
オレは…何もできない。
手が震えて…
なのに、目を離すことができない。
見捨てられないんだ。
「…そらくん…」
「里香、救急車呼んで!」
「あ、うん」
ただの研修医でも、ただの一般人でも、できることくらいあるはずだ。
自然と駆け寄っていた。
倒れている人は中年男性。
左腕から大量に出血していた。
意識はないらしい。
周りには足場が崩れたような跡。
「…あの、どうされました…?」
「急に足場が崩れて…っ」
5mはありそうだ。
転落?
広がっている血の範囲を見ると、相当な出血量…だと思う。
動脈が触れない。
ショックバイタル…!
止血か?
いや、先に胸骨圧迫…?
「…空くん!手伝うよ!」

