レジでは雪江がもうお金を払っていた。


「僕も払うで!!後でええか?」

「えっ!いいよぉ、ついてきてくれただけで十分やし」

「あかんって!2人からって事にさせて!」

「んー!わかりましたぁ!じゃあお願いします!」


何とか割り勘で納得してもらえた、雪江は最後まで抵抗していたが。

「こちらは今付けられますか?」


店員が聞いてきた。
軽そうな兄ちゃんだ。

「いえ、プレゼントなんで包んでください!」

雪江が答えると、

「すいません!彼氏さんとつけるんかなぁって!すぐ包みますね!」


・・・彼氏!!!


「彼氏ちゃいますよ!!友達やから!なぁ雪江?」

思わず店員に訂正してしまった。


「・・・うん・・・」

雪江が小さな声で答える。何だか寂しそうな顔をしてるのは気の性だろうか?


「すいません!じゃあ包んでおきましたので!」

謝りながら店員がキーホルダーを渡してきた。


ありがとうございました!

店員の声を背に僕らは店を出た。