気持ちの先にあるもの

太陽が落ちてきた・・・

部屋の窓から空を見るときれいな夕焼けになっていた。

7時か・・・

もうそろそろやな!!


昨日は僕から電話したので今日は雪江からかかってくるはずと、
子機を机の上に置き扇風機を弱にする。

僕の部屋の扇風機は古いせいかかなりうるさいからだ・・・

何回も聞き直すの程情けないことは無い・・・

今日は雪江は親とデパートに行くから7時ぐらいに電話すると言っていた。

まさか僕がこんなに電話待ちしてるとは想像もしていないだろうが・・・


時計の秒針の音まで聞こえる・・一種の病気やな。

カチッカチッと言う音が
胸の鼓動と共鳴して聞こえる。


トュルルルー!
トュルルルー!

一瞬心臓が止まりそうになった。


おい僕!!お前なんかい電話してると思ってんねん!ビクつくなや!

自分に言い聞かせながら
何とか子機をとる。


「も・もしもし・・・」

「あのぉ!雪江です!春樹君いますかぁ?」

僕って気付いてない?
母だと思っているのか?


おかんに雪江って言うたら通用するぐらいになってるんやぁ・・・