僕らの声が聞こえたのだろうか、達也が外に向かって話し掛けてきた。

「春樹ぃ!!そこおるんやろぉ?早よ入ってこいやぁ!」

「雪江もおいでやぁ!」

まぁ十分2人で撮ってたみたいだし僕らも入ることにした。

プリクラの機械の中に入るのも初めてだったので中の狭さにビックリした。

・・・こんなんなんかぁ!意外と窮屈やなぁ!

などと1人で周りを見ていると、隣に雪江がかなり近い距離で並んでいた。

!!!ちかっ!!!

あかんってこんなん反則やん・・・

もちろん顔は真っ赤っか

「じゃあ行くでぇ!!」

プルプルが画面にタッチしてカウントが始まった。

・・・3
・・・・2
・・・・・1・・カシャ

とりあえずカメラを見て笑おうとしたが笑えなかった・・・

隣を見ると雪江がペン太郎君を持っていた。

「そ、それ持ってたん?」

「うん!!せっかく春樹君取ってくれたから写したかってん!」

僕は単純にうれしかった、自分があげたものをこんなに喜んでくれている事が

・・・ズキッ!!

胸がチクッとした・・・