「プリクラとろかぁ!!」

「おぉ!ええなぁ。
俺らが仲良くなった記念にとろかぁ!!」

達也とプルプルが勝手に盛り上がっている。

僕はプリクラを撮った事がない・・・
というより、男とばかり遊んでいたのでプリクラなどありえなかった。


達也とプルプルが機械の中に入っていく、

「あの2人だけで撮らせた方がおもしろいかなぁ?」

雪江が無邪気な笑い顔で聞いてくる。

いや・・・実際僕も撮ってみたい気持ちもあるのだが・・

「そ、そやな!外で待ってよか!」

相変わらず噛みながらそう言って2人で機械の前に立っていた。

「春樹たち遅いなぁ!ほんま俺がおらなダメな子やでぇ!」

「まぁすぐ来るって!!先撮っちゃおっか?」

「そやなぁ!じゃあ理恵ちゃんペン太郎君持ちぃや!」

「あっ!それ私もやろぉ思ってたんよ!」

・・・カシャ・・・・

カメラ音がするたびに笑い声が聞こえる。

「ほんまにあの2人今日知り合ったんかなぁ!すっごい仲良くて楽しそうやね!」

雪江が話しながらニコニコしている。

「うん!!」

ほんとに楽しそうだ、
よかったなぁと心から思えた。