夏男と夏子



学校が始まってキャンパスを歩いていると、何故か夏子が俺を見つけて声をかけてくるようになった。


空き時間の図書館や、昼の学食で、俺は夏子と一緒にいることが多くなった。

だけど、付き合ってるとか、そういう確かな関係じゃない。

俺はどんどんそういう方向に向かって欲しいわけだが。

夏子はどうも曖昧なこの関係が気に入っているらしい。


それでも俺は、今までよりずっと明るいキャンパスライフを送らせてもらっている。

いつか、俺の気持ちを夏子に伝える日も来るだろう。




そして、もうすぐ夏が終わる。





でも、俺の横には夏子がいる。



2012.08.13.

<おしまい>