そこにいた人物に私は驚いた


「な…」


さっきまでの冷静さは、もはや欠片も残ってはいなかった


せっかく精神を落ち着かせたのに無駄になってしまった


「…は?」


海斗も驚きの声をあげた


いるはずがない


この人なら私も知っているよ?


だって…


だってこの人は…


学園の王子様でしょ…??