〈岡本みゆき〉
私は恵美とわかれた後、用務員らしきおじさんのところへ行った。
『音楽室』
と、そこには書かれていた。
何故だかいやな予感がする。
「だれか、いますかー?」
正直、いたら怖い。でも何かの気配がある。
「あんたなんだろ!?」
「え」
意味の分からない質問より、聞き覚えのある声に驚いた。
如月、奏太…
「あんたが、相模を殺したんだ」
相模って、ダレ?
「何を、言っているのかな?」
「とぼけるな!僕に罪を押しつけておいて…相模は、あなたと会えるのをずっと…」
罪?おしつけた?
「うるさい!君に何がわかるんだ!?」
「どうして…殺したんだ!」
ふと、後ろに気配を感じる。
間違いない。なにかいる。
その何かは、私の横を通り過ぎていった。
「え?」
通り過ぎた?
私は通り過ぎたなにかの後を追う。
「奏太…?」
音楽室の奥に、奏太らしき少年が倒れている。全く動かない。
「奏太!かな…」
それは、生きてはいなかった。
そして、顔がなかった…
「ぁ!ゃ…かな…かなた?」
違う。違う。こんなの奏太じゃない。奏太は生きて奏太は…
「こっちだよ」
優しげな、声がした。
「っ!?」
声のした方を見ると、先ほどの用務員らしきおじさんがいた。
「こっちだよ。こっちだ。」
私はおじさんのいる音楽準備室へと向かう。
「ここだよ、ここだ…」
ガラスケースの中に、箱がある。
「このなかに、ここから出るための鍵があるよ」
「うそっ!」
私は急いでガラスケースを開けようとしたけど、ガラスケースには鍵が掛かっていた。
「なんで、開かな……」
「マスターキーは校長室だよ」
「校長室…ありがとう!」
私は近くにあった鋏を護身用にと手に取り準備室をでた。
奏太らしき少年の遺体はなかった。
「あ、れ?さっきまで、ここに……」
突然、後ろから肩に手をおかれた。
「み」
「いやぁあ゛ぁあ゛あ゛ぁああっっっ!」
私は勢いよく振り向き持っていた鋏を振りかざした。
何かを刺した感覚がある。
「あ…ぁ…」
私は走って逃げた。見たくない。見たくない。私は知らない。シラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイ…
私は校長室へと急いだ。
私は恵美とわかれた後、用務員らしきおじさんのところへ行った。
『音楽室』
と、そこには書かれていた。
何故だかいやな予感がする。
「だれか、いますかー?」
正直、いたら怖い。でも何かの気配がある。
「あんたなんだろ!?」
「え」
意味の分からない質問より、聞き覚えのある声に驚いた。
如月、奏太…
「あんたが、相模を殺したんだ」
相模って、ダレ?
「何を、言っているのかな?」
「とぼけるな!僕に罪を押しつけておいて…相模は、あなたと会えるのをずっと…」
罪?おしつけた?
「うるさい!君に何がわかるんだ!?」
「どうして…殺したんだ!」
ふと、後ろに気配を感じる。
間違いない。なにかいる。
その何かは、私の横を通り過ぎていった。
「え?」
通り過ぎた?
私は通り過ぎたなにかの後を追う。
「奏太…?」
音楽室の奥に、奏太らしき少年が倒れている。全く動かない。
「奏太!かな…」
それは、生きてはいなかった。
そして、顔がなかった…
「ぁ!ゃ…かな…かなた?」
違う。違う。こんなの奏太じゃない。奏太は生きて奏太は…
「こっちだよ」
優しげな、声がした。
「っ!?」
声のした方を見ると、先ほどの用務員らしきおじさんがいた。
「こっちだよ。こっちだ。」
私はおじさんのいる音楽準備室へと向かう。
「ここだよ、ここだ…」
ガラスケースの中に、箱がある。
「このなかに、ここから出るための鍵があるよ」
「うそっ!」
私は急いでガラスケースを開けようとしたけど、ガラスケースには鍵が掛かっていた。
「なんで、開かな……」
「マスターキーは校長室だよ」
「校長室…ありがとう!」
私は近くにあった鋏を護身用にと手に取り準備室をでた。
奏太らしき少年の遺体はなかった。
「あ、れ?さっきまで、ここに……」
突然、後ろから肩に手をおかれた。
「み」
「いやぁあ゛ぁあ゛あ゛ぁああっっっ!」
私は勢いよく振り向き持っていた鋏を振りかざした。
何かを刺した感覚がある。
「あ…ぁ…」
私は走って逃げた。見たくない。見たくない。私は知らない。シラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイシラナイ…
私は校長室へと急いだ。