〈城崎 藍〉

眞埜硲がでて行ってしまう。

俺には足音なんて聞こえなかった。

そもそも、携帯を使えばいいだろう。

俺は携帯をだす。


圏外。


「…は」

これじゃぁ、他の連中に連絡なんてできやしない。

目の隅で椎名が動いた気がした。


「っ椎名!?」

でも、椎名は今日学校を休んでいて、肝試しのことは知らないはず…

考えている暇はない。

俺は椎名を追いかける。

「しい…がっ」

俺は保健室をでた瞬間にだれかに殴られた。

暗転。