「あの……」
「これ、そこの本棚に入れて?」
私は、もう帰ることを伝えようとしたけど、真壁さんにそう遮られてしまった。
私は無言で真壁さんからマンガを取ると、それを指定された本棚に入れた。
「あの……」
「飯でも食いに行くか?」
もう1度、帰ることを使えようとしたけど、また真壁さんに遮られた。
「えっ、でも……」
「俺、腹減ったし……。あっ、もしかして何か用でもある?」
「いえ……」
「じゃあ、飯に付き合ってよ」
真壁さんにそう押し切られて、何も言えない私。
「あと少しで片付くから、それまでそこに座って、これ書いてろ」
真壁さんはそう言って、私に1枚の紙を手渡した。



