「あの、私、ここにいていいんですか?」
「何言ってんだよ!いいに決まってんだろ?」
真壁さんはそう言ってニコッと微笑んだ。
「ほんじゃあ、これから自己紹介するから。ひとりずつ名前を言っていけ」
真壁さんは皆に向かって、そう言った。
それから、ひとりずと自己紹介が始まった。
男の子は、蓮(レン)くん、蒼(ソウ)くん、優太(ユウタ)くん。
女の子は、玄関で会った子は樹里(ジュリ)ちゃんで、もうひとりの子は結衣(ユイ)ちゃん。
「水沢、日和です……。14歳の中学3年生です……。宜しくお願いします」
私はそう自己紹介をした。
「えっ?じゃあ、俺らタメじゃん!蓮と樹里は15だけど、でも俺ら皆、中3だし」
そう言ったのは優太くん。
金髪で短髪、左耳にピアスをしている。
そうなんだ……。
皆、同じ学年だったんだ。



