【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空





「今日から、この塾に通う事になった日和だ」



えっ?



「ちょ、私、まだ通うって決めたわけじゃ……」



私は真壁さんにだけ聞こえるような声でそう言った。



「だって、ここに来たってことはそう言う事だろ?」


「えっ?だって、それはこの前、来なかったらデコピンとか言うから……」


「そうだっけ?もう忘れた」



真壁さんは、そう言ってクスクス笑った。


まだ、どうするのか決めてないのに勝手に通う事にされてる、この無理矢理な感じは何?



「何だ、春風ちゃんの彼女じゃなかったのか」


「つまんねぇ」


そんな声が聞こえてきた。


私、ここにいていいのかな……。