【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空





「お前ら、言ってくれるじゃねぇか」



真壁さんは笑いながらそう言った。



「てか、変なアダ名で呼ぶんじゃねぇ!先生って呼べと何回言ったらわかるんだ!てめぇら学習能力ねぇのかよ。それにな、ここは遊びに来る所じゃねぇんだよ!」



そう言って、真壁さんは近くにいた男の子の頭を軽く叩いた。



「……って!何で俺?」


「近くに頭があったから。てか、夏休みの宿題はちゃんと持って来たろうな?まぁ、学習能力のないお前らの事だから持ってきてねぇか……」


「わかってんじゃん。それよか、その子が誰なのか教えてよ」



玄関で会った女の子とは別の女の子が、私を見てそう言った。