【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空





「そんなことより、玄関の前にお客さんがいたよ?」



女の子はそう言って中に入って行った。



「はぁ?客?」



女の子と入れ違うように、そう言った真壁さんが顔を出してきた。



「あっ……」



思わず声を出す私。



「おぉ!来たのか!」



私を見て笑顔でそう言う真壁さん。



「えっと……」


「入れよ」


「でも……」


「いいから!早く!」



どうしようか迷っていた私は、真壁さんの言葉にゆっくり歩いて玄関の中に入った。