お兄ちゃんと、ふたりきりで住むようになってから、お兄ちゃんの部屋に入るのは初めてだった。
ドキドキしながら、部屋のドアを開ける。
部屋の大きさは、私の部屋と同じ。
ただ、私の部屋とは対照的でモノトーンで統一されていて物も多い。
でも男性の部屋にしては綺麗に整頓してある。
「お兄、ちゃん?」
「服脱いで、そこに四つん這いになれよ」
「えっ?」
「いいから早くしろよっ!このクズが!」
お兄ちゃんはそう怒鳴ると、ティッシュの箱を投げてきた。
足に当たり、床にティッシュの箱が落ちる。
私は言われたように、服を脱ぎ、その場に四つん這いになった。



