夕方、家に帰ると、お兄ちゃんはダイニングテーブルに座ってコンビニ弁当を食べていた。 「……ただいま」 お兄ちゃんは、私の方をチラッと見るだけで、何も言わない。 私もれだけ言うと、自分の部屋に入った。 「日和!」 しばらくして、部屋の外からお兄ちゃんが呼ぶ声が聞こえて……。 私の体が一気に緊張する。 ドアを開ける。 「俺の部屋に来い」 お兄ちゃんはそれだけ言って、自分の部屋に入って行った。