「ゴメン、なさい……」
「いや、別に日和のセイじゃねぇよ」
真壁さんは私の頭をポンポンとした。
恥ずかしくて、胸がドキドキして……。
顔が熱くなっていく。
「俺さぁ、昔から悲しい系の話がダメなんだよ。動物もんなんな見たら大号泣よ。こんな何も考えてねぇように見えるのにな。でもな、切り替えもはえーからさ、明日にはケロッてしてるわけ。いい性格してんだろ?」
「そうなんですね……」
「だからな、明日には真っ青な綺麗な色に見えるよ」
「……うん」
「日和もさ、いつかきっと空が真っ青な綺麗な色に見える時が来るからさ……」
「うん……」
私にも、いつか見えるのかな……。
切ない色から、真っ青な綺麗な青色に……。



