「辛いこと思い出させちゃったな……」 私は首を左右に振る。 「ゴメンな……」 真壁さんは、私の頭に手を置き、優しく撫でてくれた。 こんな時に、私の胸は“トクン”と鳴って……。 「そのことで、学校でも孤独で……。何のために生きてるんだろう……って……」 「わかったから、もう何も言わなくてもいい」 そう言った真壁さんは、頭を優しく撫で続けてくれていた。