ファミレスを出た後、私と真壁さんは黙ったまま並んで歩いた。
あの公園が近付いて来る。
「これから、どうするんだ?」
「あ……えっと……公園で少しボーとしてから帰ります」
「んじゃ、俺も公園でタバコでも吸って帰るか」
ふたりで公園に行き、同じベンチに並んで座る。
ジーンズのポケットからタバコを取り出し、口に咥えると火をつける真壁さん。
「ごちそう様でした……」
「あ?あぁ……」
タバコを吸う真壁さん。
ただ、座っているだけの私。
「あの、私に付き合ってくれなくてもいいですよ?」
「は?」
「私なら大丈夫ですから……」
「別に、お前に付き合ってるわけじゃなぇよ?俺は、ただタバコが吸いたいから公園に来ただけ」
真壁さんは何かを察して、私に付き合ってくれていると思ってた。