私は、窓の方に向いて、バレないように下を向いた。
相変わらずギャーギャー煩いぐらい騒ぐ人たち。
幸い向こうは私に気付いていない。
「……ったく!うるせぇなぁ」
真壁さんはそう言って、中学生グループの方に向く。
「胸糞わりぃ。もう出ようか」
半分以上、コーヒーを残した真壁さん。
あのグループは中学生のくせに、広いフロアで広い席のある喫煙の方へ行ってしまった。
席を立つ真壁さん。
それに続いて、私も席を立つ。
あのグループに気付かれないように、下を向いたまま。
「先に出てろ」
真壁さんにそう言われて、私はファミレスの外に出た。