真壁さんは、私が躊躇しているのを無視して、呼び出しベルのボタンを押した。 「えっと……ハンバーグランチふたつと、ドリンクバーふたつ。ランチはライスで……」 そう言って、勝手に注文した真壁さん。 「あの、困ります」 「だって、なかなか決めないお前が悪いんだろ?」 「だからって、私、アナタにおごってもらう気もないですし……」 「ガキが遠慮してんじゃねぇよ。ドリンクバー取りに行くぞ」 真壁さんはそう言って、席を立つとドリンクバーコーナーへ行ってしまった。