「はい、死に損ないました」 「そっか……。で、まだ死にたいと思ってんの?」 真壁さんからの問いかけに、私は“コクン”と頷いた。 死にたい――。 そう思う気持ちは、あの時から変わってない。 「ふーん……」 真壁さんはそう言って、ジーンズのポケットからタバコを取り出した。