真夏の昼間は、茹だるように暑くて、少し歩いただけで汗が吹き出してくる。 公園のベンチに座っていた。 朝から元気に遊んでいる子供たち。 子供たちの元気な声に負けないくらい蝉が鳴き声が響き渡っている。 何気なしにスカートのポケットの中に入れた手に、何かが触れた。 それを取り出すと、ミィちゃんにもらったアメ玉と真壁さんからもらった名刺が出てきた。 アメ玉をポケットにしまい、名刺を眺める。 アノ人は何でこれをくれたんだろう……。 でも、もうこれは必要ないよね。 だって会うこともないし……。