私の体に馬乗りになるお兄ちゃん。 仕事をしてきた汗臭い匂いが鼻を掠めた。 「抵抗、しないんだ……」 お兄ちゃんはそう言って、クスッと笑った。 お兄ちゃんに比べたら、私の苦しみや辛さなんて小さくて……。 「だって、罪は償わないといけない、から……」 「よくわかってんじゃん」 お兄ちゃんが私を抱くことで、苦しみから開放されるなら……。 気持ちが満たされるなら……。 私は、お兄ちゃんに抱かれることを覚悟した。