【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空




私の体に馬乗りになるお兄ちゃん。


仕事をしてきた汗臭い匂いが鼻を掠めた。



「抵抗、しないんだ……」



お兄ちゃんはそう言って、クスッと笑った。


お兄ちゃんに比べたら、私の苦しみや辛さなんて小さくて……。



「だって、罪は償わないといけない、から……」


「よくわかってんじゃん」



お兄ちゃんが私を抱くことで、苦しみから開放されるなら……。


気持ちが満たされるなら……。


私は、お兄ちゃんに抱かれることを覚悟した。