「なぁ、日和?罪は償わないといけないよな?全てを壊した代償は払わないといけないよな?」
お兄ちゃんはそう静かに言った。
そして……。
次の瞬間、お兄ちゃんの手は私の肩から離れ、私の着ていたTシャツを勢いよく捲し上げた。
一瞬、何が起こったのかわからなくて……。
それが何かわかった時、頭の中がパニックになって……。
「イヤッ!お兄ちゃん止めて!止めて!イヤァァァ!!!」
泣きながらそう叫んで、足をバタつかせ、手でお兄ちゃんの体を押して抵抗した。
「うるせぇ!」
お兄ちゃんはそう大声で怒鳴ると、お兄ちゃんの体を押していた私の手を右手で掴むと、頭の上で押さえつけた。



