「お前が憎いんだよ。大嫌いなんだよ。うぜぇんだよ!どうせ俺のこと、腹ん中でざまぁって思って笑ってんだろ?」 そんなこと……。 「そんなこと、思ってない!」 私は大声で叫ぶと、頭を左右に激しく振った。 「嘘つけ!じゃあ、何で死なねぇんだよ!何で人に頼って、のうのうと生きてられるんだよ!何で、てめぇのワガママで家族をバラバラにした罪を償わねぇんだよ!」 私だって……嫌だよ……。 もう、嫌だよ。 涙が溢れて、お兄ちゃんの顔が涙で歪んで見える。