「……ゴメンなさい」 お兄ちゃんに謝るしか出来なくて……。 「ゴメンなさい……」 何度も何度も謝った。 「謝れば済むと思ってんの?人の夢を壊して、親を殺して、なぁ?」 お兄ちゃんの手が私の両肩を掴む。 力強く掴まれた両肩に痛みが走り、顔が歪む。 「なぁ?何とか言えよ!」 私の肩を揺さぶる。 ギシギシとベッドが揺れ、私の体がバウンドする。 何も言えなかった……。 ただ、叫ぶお兄ちゃんを見ることしか出来なかった……。