…………ん。 ベッドの上で目を閉じてから、どれくらい経ったんだろう……。 体に重さを感じ、目をゆっくり開けていく。 “ドクンッ” 跳ね上がる心臓。 一気に襲ってくる恐怖心。 薄暗い部屋の中。 私の体に馬乗りになっているお兄ちゃんがて……。 カーテンの隙間から射し込んでいる月明かりに照らされた無表情のお兄ちゃんが、私の顔を上から見ていた。