小さな手の中に握られていたものが、私の手の 平にバラバラと落ちてき。 それは透明なフィルムに包まれた小さな丸いアメ玉だった。 オレンジ色、水色、赤色。 3色のカラフルなアメ玉。 女の子の手の温もりが、私の手に伝わってくる。 「いいの?」 「うん!おねーちゃんにあげる」 「ありがとう……」 私は女の子に微笑んだ。