「多分、先生と同じだと思う……」 「マジで?」 「うん」 お兄ちゃんも……。 今、お兄ちゃんの目に映っている空の色も同じだよね。 きっと……。 「じゃあ、さぁ……」 「うん」 「いっせーのーせ、で同時に言ってみようぜ」 「いいよ」 私と先生は笑い合った。 そして……。 お互い、上を向いて空を見上げる。 真上に見える空。 「いいか?日和?」 「うん」 私は空を見たまま、そう返事をした。 「「いっせーのーせ!」」