先生が出て行ったあと、私たち3人の間に会話はなく、ただ体を寄せ合っていた。 皆が無事に帰って来れますように……。 今の私に出来ることは、そう祈ることしかない。 “ピンポーン” 玄関の呼び鈴の音がリビングに響いた。 「帰って来た!」 樹里ちゃんがそう言って立ち上がり玄関まで走って行く。 「おかえり~」 そんな声が聞こえてきた。 樹里ちゃんと先生、蓮くん、蒼くん、優太くんがリビングに入ってきた。