「水沢~」
後ろから声がして、ベンチから立ち上がって振り返ると、そこにマイが立っていた。
制服とは違う私服姿のマイに同じ中学生かと思うぐらい大人っぽい格好をしているマイ。
マイの後ろには、男が3人いる。
明らかに私たちと同年代じゃない男たち。
「マイが言ってた子って、この子?」
1人の男がそうマイに聞いてきた。
「そうよ?この子が日和。私の大切な人を奪った犯罪者の娘」
「へぇ」
やっぱりユカの言っていたことは本当だったんだ。
私の両親が起こした事故の被害者がマイの彼氏だったってこと……。
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