【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空





「嘘、つくんじゃねぇよ!」



お兄ちゃんはそう怒鳴ると、私の体を力強く揺すった。


“ガンッ”


そして、私の体を壁に思いっきり打ち付ける。


体全体に痛みが広がる。


私は何も言わず、お兄ちゃんの顔を見た。



「何だよ、その目は……。あぁ?」



そう言って、更に壁に私の体を打ち付ける。


“ガンッ、ガンッ”と壁に打ち付けられる音が部屋に響く。



「言えよ!さっきの男は誰なんだよ!」


「知らない……知らない……」


「言えよ!」



私の体を壁に打ち付ける力が強くなっていく。