「私と遊園地が行ったことがバレたら彼女さんに怒られますね」
「ちょ、日和?お前、さっきから何言ってんの?」
「えっ?だから……」
「俺、彼女いねぇよ?」
えっ?
彼女いない?
「またまた……」
「いや、嘘ついてどーすんだよ?彼女いない歴2年だぜ?」
「えっ?本当にいないんですか?」
「いないけど?何?喧嘩売ってんの?」
「いえ、私、本気で先生には彼女がいるものだと……」
「まぁ、そう言ってくれるのはありがたいけどな」
先生がクスッと笑う。
「てか、何?このスイーツな小説にありがちな展開。前に樹里に借りた小説に、今みたいなセリフがあったような……」
先生はそう言って、更に笑う。
先生って、そういう小説も読むの?



