【先生×生徒シリーズ】あの日、僕等が見ていた空





「ちょっと、そこで待ってろ」



先生はそう言って、どこかへ行ってしまった。


しばらくして帰って来た先生は100円玉を2枚、コイン挿入口に入れる。



「どの柄がいい?」


「えっ?ホントにいいですよ?」


「もう金いれちまったんだから。どれがいいか早く言え」


「えーっと……じゃあ……」



ネコのぬいぐるみは3種類ある。


トラ柄と三毛猫の柄、それから白黒のブチの柄。



「これで……」



私は牛柄のような白黒のブチの柄をしたネコのぬいぐるみを指差した。



「これな」



先生は慣れた手つきでアームを操作していく。


横に動かした後、横のガラスの方に体を持って行き、そこから見ながらアームを奥に操作していく。


その姿が胸のキュンとさせる。